チャイを飲みにインドに来たら、始まった夢の続き (前編)

今回のSpice Magicはスパイスの本場、インドへ飛びます✈️✨

 

Mayu

湘南で知り合ったまゆちゃん。

 

チャイの勉強でインドに行くと言っていて、そのまま数ヶ月後にはインドに旅立ってしまった。

 

まゆちゃんは、デジタルネイティブでZ世代。つまり、生まれた時からインターネットから溢れる情報に囲まれて育った世代。

 

Webメディアをやっていながらアレですが…😅

世間のWeb情報は、

 

 できるだけ早く、答えを提示

 過程を省いて、結論を先に

 ややこしい表現は避けて、単純明快に

 

…というコンセプトで発信されていて、確実に現代人の思考回路に大きな影響を与えていると思う。例えば、長文が読めなくなってきているとか、少しでもわからない表現があると離脱するとか。

 

Googleよりさらに簡単に回答に辿り着くChat GPTの台頭などを見ていても、現代では「過程」がまるで不要な存在として扱われているような気もします。

  

でも、人生はWeb検索のように一瞬で答えが出ないことの方が多い。何度も試行錯誤しながら、やっと答えに辿り着くのが人生の通常運転。

 

過程が少ない情報に触れ続けた結果、現代では答えになかなか辿り着けないことや試行錯誤に時間をかけることに罪悪感を覚える人も多いのでは…?

 

そんな想いもあって、今回はインドで「旅の途中」のまゆちゃんのストーリーをみんなにシェアしていきます😊✍️

 

~~~

デリーの屋上から

マユ

職業:インドでチャイの修行中。デリーの宿でボランティア

年齢: 27

出身地とその後: 大阪。それから名古屋、神奈川、千葉を転々として、湘南からデリーへ

現在の住まい: インドのデリー

好きなこと:チャイ。宿の屋上にある倉庫の屋根に登り、朝日を眺めること。

 

 

あえて1ヶ所に留まりながら、インドでまゆちゃんが探しているもの

湘南の住まいや良くしてくれた周りの人たち。愛着が湧きかけていた色々なものに一旦別れを告げて、まゆちゃんが向かう先はデリーにあるゲストハウス。

 

掃除洗濯を手伝う代わりに、宿代と食事は無料。物価の安いインドなら、ボランティアでもしばらくやっていける。

 

バックパックに最小限の荷物を詰め込んで、まゆちゃんは勢いよくインドへ旅立ちました。

 

旅立つ直前のまゆちゃんと話した時、インドについて詳しく調べている風もなく(笑)

 

「デリーの宿でボランティアする」「本場のチャイをもっと知りたい」。それ以外の予定は未定。どのくらい滞在するかも、いつ帰国するかも、そしてインドで何をするかも流れで決めようとしている雰囲気でした。

 

姉さん(= Natsuko)は、若さゆえの情熱🔥と怖いもの知らずな勢い🚀をまゆちゃんの中に感じたのですよ。

*海外事情は色々あるので、自分の個性に合わせて自己責任で、ね。(姉さんのつぶやき)

 

 デリーの道路 

インド。バックパックの旅。

…と言うと、電車やバスを乗り継ぎ、北へ南へ色々な土地を訪ねて「ここにはない何か」を探す旅をイメージする人が多いのでは。

 

まゆちゃんの場合は、1ヶ所に留まるインド旅。

 

数日間だけ観光の旅に出かけることはあっても、基本的はデリーのゲストハウスに留まっている📍

 

仕事があるから旅に出られないのではなく、1ヶ所に留まることをあえて選んでいるように見えるまゆちゃん。

 

ここでどんな景色を見て、何を感じているんだろう?

 

インドのスパイスを売る人

路上でスパイスを売る人

 

チャイと出会って、6ヶ月後にはインドに来てた

5年間、看護師として働いたまゆちゃん。肉体的にも精神的にも楽な仕事ではないけれど、看護の仕事は好きだった。どんな時も逃げずに、しっかりと患者さんの心に寄り添えることができたと感じた瞬間が1番のやりがいでした。

 

でも年月を重ねるうちに、現代医療では病気しか見られず「患者さんの心に寄り添えきれていないのでは?」という違和感が大きくなっていき。

 

仕事をこのまま続けるかどうか、ずいぶん迷った。自分で選び大学まで行かせてもらった看護を辞めるのは裏切りではないかと思ったり、他の誰かと比べて「仕事を辞めてもいいのかな?」と思ったり。

 

自分は何がしたいのか、はてなマークでいっぱいだった。

 

悶々とした気持ちを抱えながらも、大好きな海に惹かれて湘南に引っ越した。

 

湘南には、サーフィン🏄‍♀️やアウトドア🏕などの趣味を無邪気に楽しんでいる大人が多い。趣味が人生の中心で、自分の人生を自分のスタイルで作る人たちもたくさんいます。そんな人たちの姿が魅力的で格好良く思えたし、羨ましくもありました。

 

長い間迷ったけれど、「患者さんの心に寄り添えない」という違和感が勝って看護の仕事は辞めました。

 

それでも自分は何がしたいのか、よくわからなかった。自分探しのために、沖縄にひとり旅にも出た。

 

この沖縄の旅で知り合った人がきっかけで、2022年6月にあるイベントの手伝いをすることに。イベントを開催したカフェのオーナーからスパイスと一緒に作るチャイの作り方を教わります。

 

その日はなんとも思わなかったチャイ。ある時ふと思い出して自分で作ってみたら、あまりの美味しさに感動。

 

もっとチャイを知りたい!!!と衝動的な思いに駆られ、気づいたらそのまま家を飛び出し本屋に全力で向かっていたそう。

部屋着のまま、とっさに自転車に飛び乗って(笑)

 

前日まで「自分はなにがしたいの??」と、日記の1ページ全部にはてなマークを書いてたまゆちゃん。

 

看護師を辞めてから何をしたいのかずっと迷っていたけど、自分で作ったチャイを飲んだ瞬間、謎が一気に解けた気持ちに。

 

本屋に向かっている途中に空を見たら、まるではてなマークが逆向きになったような雲が夕焼け空に映っていて。すべてを象徴するような景色がまゆちゃんの目の前に現れました。

 

ハテナみたいな雲

それから6ヶ月後の2022年12月末。

まゆちゃんはバックパックを背負ってインドに旅立ったのでした。

  

<< 後編 に続く…>> 

 

Photo provided by Mayu / Instagram: @cuddle.chai

Text co-writing with Mayu & Natsuko

  

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