チャイを飲みにインドに来たまゆちゃん。
インド行きを決めるまでのストーリー(前編)は → こちら
東南アジアあたりまでは旅行したことはあるけど、一度も行ったことのないインド🇮🇳
チャイをきっかけに急にインド移住をひらめいたものの、海外に住むのもこれが初めて。
知り合いもいないし、言語や現地の状況など分からないことも多かったけど、それでも初めての海外暮らしをインドで始めることに不安は感じませんでした。
不安よりも行きたい気持ちが先行してワクワクが止まらず、まゆちゃんの周りの人の方が不安がっていたくらい。
こうしてまゆちゃんのインドでのストーリーが始まりました✈️✨
小さなカップで味わう、初めてのインド式チャイ
日本を発ってインド行きの飛行機へ。
インドの空港に到着すると、ゲストハウスのインド人スタッフが迎えにきてくれました。インドに来た理由を聞かれ、まゆちゃんの答えはもちろん「チャイが好きだから」。
それを聞いた彼は、長いフライトを終えたばかりのまゆちゃんをそのままチャイ屋さんに案内してくれました。
ゲストハウスへ向かう途中の道にあるチャイ屋さん。
小さな陶器のカップに入った、初めて味わうインドのチャイ。
ジンジャーとカルダモンがしっかり効いていて、日本のチャイよりも何倍も濃厚なスパイスの香りが漂う。スパイスはしっかり効いているのに、香りや刺激が強すぎることもない。
茶葉やミルクの味も濃く、初めて飲んだインドのチャイは日本で一度も味わったことのないものでした。
チャイ屋のお兄さんは適当に茶葉やミルクを入れているように見えるのに、味はなぜかパーフェクトなバランスにまとまっている。
初めて味わうインドのチャイを飲み終えた後、これから始まるインドでの冒険にまゆちゃんのワクワクが止まりませんでした。
ニュースでは報道されない、インド人の優しさと愛情にふれる日々
メディアが報道する典型的なインドの風景と、まゆちゃんがInstagramに日々アップしている景色は、どこか… いや、かなり違う。
メディアでは治安に関わる悲しいニュースが取り上げられることが多いけど、まゆちゃんが見ているインドの景色はどこかあたたかい。
少し崩れかかったような建物、切れた電線をロープ代わりに交通整理をする人、排気ガスやホコリで薄汚れた屋台が並ぶ雑然とした道。
Rough(荒い)という言葉がしっくりくる光景だけど、そこでまゆちゃんが出会うインドの人々は、日本では感じることのなかった感情をまゆちゃんに与えてくれています。
インドのチャイを味わいに来たのだから、現地のチャイ屋さんに行かなくては。でも到着したばかりのインドにはまだ友人もおらず、たった1人でチャイ屋さんに入るのは勇気がいった。
というのも、まゆちゃんが目指していたのは観光客向けのカフェではなく、ストリートにある現地のインド人が集まるチャイ屋さん。
ヒンディー語や英語、自分の生まれた州の言葉などが飛び交い、何を言っているのか全然わからない。
無表情でちょっと怖く見えるし、現地人しか来ない店に日本人のまゆちゃんが通りかかるだけでギョロっとした目つきで皆が注目。つい後ずさりしたくなる状況…
チャイ屋は気になる。でも入りにくい。そんな葛藤で、チャイ屋の近くで5周くらいひとりウロウロしていたことも(笑)
勇気を振り絞ってやっとチャイ屋に入ってみたら、インドの人たちは想像の何倍も親切で、まゆちゃんを精一杯歓迎してくれました。
言葉はよくわからないけれど、席を譲ってくれたり、チャイに合わせるのにおすすめのクッキーを買ってくれたり。ジェスチャーを交えて何とかコミュニケーション。
何か見返りを求める「外付けの親切」ではなくて、心からの愛情をまゆちゃんに向けてくれているのを感じました。
こうした親切心はチャイ屋さんに限らず、チャイの作り方を道端で1から教えてくれたり、チャパティをお店で焼かせてくれるインド人もいた。みんな笑顔がキラキラしていて、道ですれ違う人にもフレンドリーに挨拶してくれる。
もちろん、ぼったくりをするインド人もいる。道端で歩きながらサングラスやおもちゃを少し強引に売ろうとする人も。
でもまゆちゃんの目には、生きるために一生懸命自分を守っている姿に映っているみたい。
牛が街にいるのも日常風景。人を怖がらず、どことなくフレンドリー。
インドにいる外国人として、今のまゆちゃんにできることは?
言葉もよくわからない。インドの事情は、見よう見まねで学び中。
それでもインドで出会う人は、見返りを求めずに、まゆちゃんに色々なことをまっすぐに与えてくれる。
おまけしてくれた☺️
ゲストハウスでできたばかりの友達は、次の目的地に旅立ってしまった。
さみしい気持ちを抱えて近所のお店に行ったら、これまで顔見知りだと思っていた店主のおじさんが「今日から僕が友達だよ」と言ってくれた。
見知らぬ土地で、こうした心からの優しさは本当に嬉しい。
キョロキョロしていただけで道を教えてくれた人もいたし、インドのお寺での作法は小学生くらいの子どもが教えてくれた。
でも自分が同じ年の頃、外国人に同じことができたかな?
時には少し無力に感じることもあるけど、そんなインドで外国人として暮らすまゆちゃんが今できることは何だろう?
色々と考えた。そして、出た答えは
インドの人々からもらった愛を全力でキャッチして、素直に受け入れること。
そして、もらった愛をどんな形でも返すこと。
お礼として返す愛の形は決して無理やり作るものではなく、自分の心から生まれる行動で返していこうと思った。
インドで気づき、ひらめいた愛の循環。これはインドに限らず、どこにいても続けていくつもり。
そして、次の夢が見つかった。ここから始まる新たな冒険
デリーのゲストハウスでは、宿泊や食費を気にすることなく過ごせているけど、あくまでボランティア。日本での生活を思い出すと、お金を稼がず過ごす日々に迷いが生まれた時もあった。
それでもほぼ毎日、さまざまなチャイ屋さんを訪れては個性あふれるチャイを飲み続けた。
ガスコンロではなく、マッチで火をつけるところから始まるチャイ。体調に合わせて、カルダモンを多めに入れてくれたチャイ。チャイ屋さんや家庭によってレシピもさまざまで、ミルクを入れないチャイもあった。
そもそもチャイは、品質のよくない茶葉を美味しく飲めるよう工夫したもの。最終的に美味しければ、作り方は何でもいいみたい。「ルール」はここには存在しない。
さまざまなチャイ屋さんに通う。帰宅して自分でチャイを作り、ゲストハウスのお客さんにも振る舞い。そんな日々を過ごすうち、インドにいる今という時間にしっかり向き合おうと思い直した。
インドに来て4ヶ月目のこと。
デリーの宿で出会う人たちから聞く色々な話。自分でも実際に足を運んでいるうちにひらめいた。
ゼロから自分でブレンドした、オリジナルのチャイの茶葉を作りたい。
インドのチャイをもっと広く日本のみんなに届けたい。そこに、自分らしさというスパイスを加えて。
チャイの茶葉の輸出ビジネスをしている人との出会いもあり、ここでしか手に入らない情報やノウハウも少しずつ吸収中。デリーの宿でのボランティアを終えたら、茶葉の工場やスパイスファームにも行くつもり。
本格的に商品化するには、資格を取ったり少し時間がかかるかもしれない。
でも「みんなの心とカラダが温まるチャイを作りたい」という想いは、はてなマークみたいな雲を湘南で見たあの日、初めて自分でチャイを作った時から変わりません。
今あるこの空間、この瞬間を大切にして、現在をぎゅっと抱きしめる。
そして、みんなの心に寄り添ってぎゅっと抱きしめられる、自分らしいチャイを作りたい。
「相手にしっかり寄りそって、気持ちをぎゅっと抱きしめたい」という想いは看護師時代からずっと同じ。
チャイに形は変わったけれど、みんなを笑顔にするために自分は何ができるのか?したいのか?
それはWeb検索だけではわからないし、誰も答えを与えてくれない。これから山や谷があるかもしれない。
でも、答えに辿り着くまでの道のりが、人生で一番味わい深いのかもしれません😊🪄
「自分らしさ」というスパイスを探すまゆちゃんの冒険は、これからも続いていきます。
インターネットや電気が不安定なインドから、まゆちゃんどうもありがとう🥰
これからも続くまゆちゃんの夢、ぜひ皆さんも応援よろしくお願いします📣✨
まゆちゃんの冒険の続きは、こちらのインスタで → @Cuddle Chai
Photo provided by Mayu / Instagram @cuddle.chai
Text co-writing with Mayu & Natsuko
1件のコメント
まゆの高校からの親友です。記事を読ませていただきました!まゆが突然「インドに行く!」って行った時は驚きと心配な気持ちでいっぱいでしたがこの記事を読んで「思い立ったまま夢を追いかけている事。思った気持ち事・感じた事をありのまま行動に移しているところ。もらった愛をどんな形でも返そうと思う気持ち」すごく素敵だな〜まゆに出会えてよかったなと改めて感じました。日本に帰ってきてどんなまゆになっているかすごく楽しみになりました。ありがとうございました。