毎日寒いですね…🥶
寒さが苦手な私は、冬はどうしても元気が2割減…🥀(減りすぎ?笑)
少しでも暖かい気持ちになるために、今日はチャイについて考えます。
チャイといえば「インドのミルクティー」というイメージですが
実は、遠く離れたトルコやモロッコ、イランなどでもチャイというお茶を飲む習慣があるらしい。
チャイがあるのはインドだけじゃないのかー
その理由は、あらゆるお茶の起源が中国にあるからだとか。
紅茶も、実は中国茶の進化版なんです。
中国のお茶が、シルクロードや船で世界中に運ばれるうちにお茶のバリエーションが増えました。
陸路で伝わったインドなどの国々では、お茶を Chai(チャイ)や Cha(チャ)と呼びます。トルコやモロッコ、イラン、そして日本も陸路でお茶が伝わったので、この呼び名。
海路で伝わった国々では Tea(ティー) や Te(テ)という名前になりました 🚢
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さて、インドのチャイ🫖✨について。
実は、チャイはインドで自発的に生まれたのではなく、イギリスの東インド会社が深く関わっています。
今もある、東インド会社
というのも…
イギリスでは16世紀から数世紀にわたって紅茶ブーム🫖✨が続いていました。
東インド会社が国王に中国のお茶を献上した後、イギリス国内では「紅茶を飲むのがかっこいー!🤩」となり紅茶が大流行。
昔は、国王がインフルエンサーだったんですね。
それにしても数世紀も続くトレンドってすごい。ヨーロッパとアジアの往復は命がけで数年かかる時代だったし、昔は時間の流れが違ったんだなぁ… 🚢
東インド会社のお茶の広告 from V&A museum
東インド会社は、当時主流だったビジネスの 独占 でバリバリ利益をあげていきます。中国のお茶輸入ルートを自分たちだけで独占するとかですね。
そして19世紀、東インド会社はもっと商売がんばるためにインドに茶園をオープン💪(引き続き独占中)
最初に茶園を作ったのは アッサムでした。アッサムティーの原産地です。
自社茶園で作った茶葉をどんどんイギリスへ輸出し、東インド会社は大きな利益をあげていたわけです。
インドのチャイで使われるのもアッサム茶葉ですが、作り方がイギリスの紅茶とは大きく違います。
チャイ作りは、アッサム茶葉を特殊加工し、CTC茶葉 にすることから始まります。
ちなみに CTC とは、 Crush Tear Curl の略でして…
- Crush = 潰す 👊💥
- Tear = 引き裂く ✂️
- Curl = 丸める 🌀
…って、え??!😱😱😱
「表面に細かい刃をつけたローラーで、茶葉を押しつぶし、引き裂き、粒状に丸める。その後、発酵させて乾燥する」のがCTC茶葉だそうです。痛そう🥲
なぜ、そんなことを…🥲
そもそもアッサムの茶園は、イギリスへ茶葉を輸出するために開設されたもの。
美味しい茶葉はすべてイギリスに輸出され、代わりに不良品の茶葉 がインド国内に大量に残りました。
砕けて粉末になったりした、品質の悪いアッサム茶葉。「ブロークン」「ダスト」とも呼ばれ、苦味が強くてとても普通には飲めない…😖
それをなんとか美味しく飲めないか!と生み出だされたのが、インドのチャイ。
CTC茶葉を考案し、色々なスパイスやミルクを加え、インドのチャイが誕生しました😊🙌
作り方もユニークで、鍋でよーく煮出したり 高い位置から注いで空気を含ませたりと、チャイを美味しくするための創意工夫がいろいろ🔥
高い所から注ぐのがポイント
今でこそチャイはインド文化の代名詞ですが、そもそもはイギリス企業による茶園の開設がなければ生まれることはなかった…
つまり、インドらしさ のルーツには外国の存在が深く関係しています。
こんなストーリーを知ると、その国だけ・地域だけ・村だけの文化を閉ざされた空間で純粋に維持していくのは難しくて
「いずれ、ゆるやかに混じっていく」
というのが世の中の真理なのかなと思います。
ゆるやかに混じっていくというのは、日本の村や地域、国の社会でも言えると思うんだよなー。
from Gia says that
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山登 伸介 著
京阪神エルマガジン社
人気インド料理店、シバカリーワラのオーナーによる本格派レシピ本。研究熱心な山登氏が毎年通うインド。
滞在記や人々の交流など、人生ストーリーも紹介。カラフルな写真も豊富で、旅気分になる一冊😊🇮🇳
Text by Natsuko
1件のコメント
チャイにそんな歴史があるなんて知らなかったです🥺
おもしろいでさね👀✨
オススメのチャイのレシピを私も試してみたいです☺️