サチ
職業:大学教員(助教)。ニワトリと牛の研究中
年齢: 29歳
出身地とその後: 熊本。茨城 → 宮崎 → 京都
現在の住まい: 岡山
好きなこと:サーフィン。宮崎にいる旦那さんに会いにいくのが最高の気分転換
siesta magazineでは自分らしく暮らす人に、どうやって今のライフスタイルに行き着いたのかインタビューしています。
記念すべき第1回目🎉 は、岡山在住のさっちゃん。
現在は宮崎と岡山で遠距離結婚をしながら、ニワトリや牛の研究をする大学教員が仕事。
今年就職したさっちゃんですが、実は、旦那さんのいる九州の大学に就職するという選択肢もありました。
でも選んだのは、旦那さんのいる九州ではなく岡山の仕事。
妻は夫についていくもの!という世間の「〜すべき」は軽やかにスルーして、自分らしいスタイルで毎日が充実している様子。
明るくて元気なさっちゃんに、これまでの軌跡を聞きました。
ー さっちゃん、今日はありがとう😊‼️理系の大学に馴染みのない読者も多いと思うので、今の職業をわかりやすく教えて。
岡山県の大学で助教をしています。家畜の栄養や代謝のメカニズムなどの研究が専門です。
助教は、学生の卒論作成にアドバイスをしたり、自分たちの専門分野の研究をするのが主な仕事。割合でいうと、学生へのアドバイザー的な仕事が3割、専門分野の研究が7割ですね。
専門分野の研究は、すごくわかりやすく言うと「自由研究」みたいな感じ。私はニワトリと牛の研究をしています。
ー へー☺️‼️「自由研究」ありきの職業なんだね。
自分のこだわりを持ちつつ、持っている技術を使いながら研究プロジェクトを進めている感じです。
あとは「このプロジェクトに投資してください」と国や企業にプレゼンをしてプロジェクト予算を得て、自分のやりたい研究を進めていきます。
ー 研究費を集める側面もあるんだね。
そうですね。あとは学生時代に、豚を育てて出荷するプロジェクトを自分で立ち上げたんです。同じ大学の仲間を9人くらい集めてチームを作り、100万円ほどのプロジェクト予算を集めたこともあります。
自分がやりたいと言い出したプロジェクトで、仲間とお金とタイミングが全て一致して、とても楽しくて。
その時の豚は、すごいおいしかったですね!!← さっちゃん、テンションMAX 🚀
それで「幸せな家畜って美味しいのかも」と思ったのがきっかけで、今の研究分野につながってます。
ー 日頃のさっちゃんを見てると、本当に学ぶのが好きなんだなぁと感じるんだけど。大学教員を目指すようになったきっかけはどんなことだったの?
父も私と同じ農業分野の研究者で、大学で教えているんです。その関係で、私も子どもの頃から農業試験場によく行っていて。周りに畜産に関わる人がたくさんいたんです。
そういう環境にとても感謝してるし、私も動物好きに育ちました。
ー お父さんの影響が大きかったんだね😊
そうですね。父は仲間と研究をしたり、仲間と一緒に仕事を楽しく作り上げていく人でした。若い人をすごく大事にしたり、研究者として育てることを考えていて。そんな父の姿を見ていいなと思っていました。
私も将来は、学生に何かを伝授しながら、若者の新しい視点を交えて一緒にどんどん新しいことができたらいいなと思ってます!
ー そして新卒でいきなり助教👩🏫ってすごいよね。学生時代は旦那さんの方が先に就職して、宮崎と京都の遠距離恋愛(婚約)をしていたわけだけど…。遠距離で気をつけていたことはある?
私が大学院生の時は、特にお金の使い方も気をつけていて。京都から宮崎まで会いに行くのに交通費もかかるし。そのあたりは先に就職した彼がすごく助けてくれました。
だから、研究がどんなに忙しかったとしても、少しでも長く一緒にいられる時間を作れるように工夫して努力していました。
今は岡山と宮崎の遠距離で、会えるのは月に1〜2回なんですけど、忙しい研究の合間に彼に会いに行くのが最高の気分転換になってます!
ー 今は、岡山での仕事を選んだわけだけど…。岡山の他にも、九州の大学でのオファーをもらってたよね。どうして岡山をあえて選んだの?
実は、どちらにするか悩みすぎて、その時の記憶がないくらいなんですけど…
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Photo provided by サチ
Text by Natsuko